2007年04月25日

濃密な時間

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私と彼はこれまでにないほどの濃密な時間を過ごした。


● 4/15 日曜日 ●
退院して来た日は、病院で打たれた注射も効いていたのか…彼の心も踊っていたのか。
グッタリしつつも、少し歩いたり動いたりもしていた。
しかし、全く動かなくなってしまう。
自分のサークルの中のクッションにダラリと寝そべったまま、動くことも声を出すこともしない。
自分で動いてお水を飲みに行くこともできず、給水器を見つめたまま少し口を動かすだけなのだ。
時折、飲み口を口元に持っていってやると、おいしそうにゴクゴクと水を飲む。
食欲はあるので、食事の時間が来ると起きあがってお座りをしていつもの様な速度で食べるのだが、身体を低くして食べるのが辛そうなので、フードを載せた掌の位置をいつもよりも高くしてみた。
(彼の食事は離乳食が終わったときから、一口分ずつを私の掌に乗せて食べさせている。食器はただの入れ物でしかない。)
その他の時間は、本当に全く動かない………。
トイレも……サークル内に設置されたトイレトレーに1度したきり。
彼は元来、外でしか排泄をしなくなっていたので、トイレトレーを使用したのは今年初めてだった。
気になっていたので、抱っこで外に連れ出し…彼がいつも決めているトイレ・ポイントに置いてみると、やはりお座りしたまま動かない。
病院では「普通にお散歩も大丈夫。ただ、傷口を濡らさないようにね。」という注意だけを受けて来たので、動けないのではないのだと思う。
おそらく……動きたくないのだろうな…と。

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寝そべっていないときの彼は、こんな姿勢で座ったまま動かない。


ときどき…お腹の縫い目が気になるらしく口を持って行くので、私は彼をずっと抱っこして過ごした。
彼を膝に乗せて、彼の身体を私のベッドに横たえ、彼を撫でながら1日のほとんどの時間を過ごした。


● 4/16 月曜日 ●
相変わらず全く動かない。
給水器の飲み口を、寝そべったまま届く場所に移動させたので、彼はクッションにぐったりと寝そべったままお水を飲む。
家から一番近いコンビニに多少の食料品を買いに出掛けてみたが、帰って来ると彼は寝そべった姿勢のまま声も出さずにシッポだけを激しく降って歓迎してくれた。
抱き上げてみると、どんどん上の方まで登って来たので身体が動くことは解るのだが……。


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彼の手術痕は2箇所。
お腹が5針、おちんちんに2針。


この日も私は彼を抱っこしたまま、前日と同じ様にほぼ1日を過ごした。
彼は私に抱かれたまま、眠ってばかりいる。
トイレは前日にした1回だけで、まったく見向きもしない。

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夜中……私は彼に起こされた。
見たことがないほど慌てた顔をして、ものすごい勢いで私を起こしに来た彼の下半身はびっしょり濡れており。
………濡れ方から推測するに、彼はフセの姿勢で眠っている最中に、おねしょをしたらしい。
彼が寝ていた場所には大きな水たまりが出来ており、水たまりの真ん中にはうんちが3個、落ちていた。

彼を叱ることはもちろんできなかった。
「よかった、おしっこが出たんだね。うんちも出たんだね。」とホッとした気持ちになる。
水たまりの処理よりも先に、彼の濡れた下半身を何度も拭いたがなかなかキレイにならない。
濡らしてはいけないはずのお腹の方の縫い目も、もちろん濡れていた。
どうしても外でしたくて、トイレトレーは使いたくなくて、彼はずっと我慢していたに違いない。
私に身体を拭かれている間、彼はずっと震えていた。


● 4/17 火曜日 ●
おねしょをして、だいぶスッキリしたのか。
彼は少し自力で動く様になった。
気付くと私の足もとに来て寝そべっていたり。
自分のサークルのクッションから、私のベッドに飛び乗って眠り始めたり。
相変わらず寝てばかりいるが、前日までとは明かに様子が違う。


● 4/18 水曜日 ●
歩き回れることを確認したので、彼を連れて少し外に出てみた。
ほんの20分ほど。
お散歩バッグを見ると彼は興奮し、私に抱っこされながら息が荒くなっていた。
日曜には座り込んだ場所で、彼はとても長い時間をかけておしっこをした。
嬉しそうに走る彼のお尻を、5日振りに見た。

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傷跡もだいぶ塞がって来た様子。


もう大丈夫………彼の跳ねるお尻を見ながら少し安心した。
夕方もお散歩に連れて行ってあげたかったが、雨だったので中止。
久しぶりに外で走ったせいか、お散歩から帰った彼はこの日も寝てばかりだった。
私も寝ている彼の隣りで、彼に枕にされながら彼をなで続けて1日が過ぎて行く。

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お腹をみせながら眠る姿に深く安堵した。



● 4/19 木曜日 ●
本格的にお散歩に復帰。
手術前に通っていた「午前のお散歩コース」をフルで歩いた。
歩いた…というより、走った…と言った方がいいのかもしれない。
彼は嬉しくて嬉しくて、コースのほとんどをダッシュに近い状態で進んで行く。
歩道と車道の段差をジグザグにピョンピョンと跳ね、公園ではいつもの様に滑り台を1本。
彼が立ち止まるのは、ニオイ調査をするときと排泄するときだけ。
1時間ちょっとのお散歩時間だった。

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お散歩から帰って昼寝を始めた彼を置いて、2時間ほど買い物に出掛けてみたが、帰宅しても彼は出掛けたときのままの場所で寝そべって出迎えてくれる。
完全には戻っていない様だ。


● 4/20 金曜日 ●
朝、久しぶりに彼のキスで起こされた。
手術の日の朝以来………。
アラームが鳴っても動かない私を確認して、私の口をなめに来る。
私が起きあがるまでなめ続ける。
しばらくベッドでまったりと過ごしたあと、彼はお気に入りのオモチャをとりにサークルに戻り、「投げて」「引っ張って」「遊んで」と要求して来た。
前日まではオモチャにもまったく見向きもしなかったので、彼の回復振りにうれしくなる。
すっかり動けるようになって、本当にもう縫い目があること以外は元通り……と確信したのは、彼がトイレにまで一緒に入って来たのを見たときだ。
私に制止の間を許さず、私の足もとをすり抜けて先回りするくらいのスピードでトイレに入って来る。
迷惑なんだけど……本当はとっても迷惑なんだけど……。
でも、うれしくなる。

久しぶりに夕方散歩のコースに行ってみた。
いつも遊ぶお友達が出てくるよりも少し早めの時間に行った。
大好きなお友達に出会うと、彼は遊び過ぎてしまう。
抜糸してないので、暴れるのは恐いと思うので……。
パグのぺちゃ丸くんと出会った。
ぺちゃ丸くんとは既に上下が決まっているらしく、ぺちゃ丸くんが降参の姿勢で激しい遊びには展開しない。
それでも彼は嬉しくて、ぺちゃ丸くんにグイグイと迫っていった。

処方されていた化膿止めのお薬がこの日で終了する。


● 4/21 土曜日 ●
久しぶりにいい天気だった土曜日、午前中のお散歩でいろいろなお友達に再会した。
すっかりテンションが上がった彼は、帰ってくるとずっとウトウトしており。
夕方のお散歩の時間になっても起きないので、そのままにした。
化膿止めのお薬がなくなったからか、おねしょで濡れてしまったお腹の縫い目が少し赤くなって来た。

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気になるのか、お腹の縫い目を舐めようとばかりするので、大きな布で覆ってしまった。
できれば……エリザベスカラーなしで済ませてあげたい。

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● 4/22 日曜日 ●
お腹の傷をみて頂きに、動物病院に連れて行った。
手術以来初めての動物病院を嫌がるかなぁ…と思っていたのだが、いつもの夕方のお散歩コースを逸れて動物病院に向かっても彼はいままで通り嬉しそうに走って行く。
病院の前で、ちょうど病院から出てきた獣医の先生に会ったけれど、彼は全く嫌がらない。
しゃがんで彼に挨拶してくれる先生に、シッポまで振った。

日頃……家族は私しか居ない彼が、私以外の人間にシッポを振ることはほとんど無い。
入院して長い時間を動物病院で過ごしたので、彼は先生を受け入れた様だ。
麻酔で眠ってしまう瞬間まで、私が目の前に居たのは…やはり良いことだったのだなぁ…と思う。
病院も獣医の先生も嫌いになっていたら、この先ずっと大変になってしまうし。


お腹の傷は「糸目感染」していたそうだ。
縫い目の穴から細菌が入り、そこだけ化膿している……抜糸すれば治るけれど、まだ抜糸は恐いから、5針のうち2針だけを抜糸しましょう……と言われる。
消毒して薬を塗ってもらって帰宅したが、昼過ぎまでには彼が全てなめてしまった。


● 4/23 月曜日 ●
当初の彼の抜糸予定日。
動物病院に連れて行く。
おちんちんの2針は無事に抜糸が完了。
だが、お腹の方は「もう大丈夫だとは思うけど、念のため」ということで、金曜まで抜糸延期となる。
化膿止めのお薬が4日分処方される。


● 4/24 火曜日 ●
彼はもうすっかり元気だ。
お腹の抜糸は終わっていないけれど、それ以外の部分はすっかり以前の彼に戻っている。
朝のお散歩も普通通りに1時間半近くなった。
家でも「遊んで!!」とうるさいほどだ。

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夕方のお散歩のために、早めの時間に家を出た。
大好きなお友達に会ったら、やっぱりまだ大変…と。
しかし崩れ始める天気予報のせいか、お友達のお散歩も少し早かった様だ。
12日木曜日以来お友達に会っていなかった彼はこの日、たくさんのお友達に一気に会って、テンションが最高潮に上がる。
遠くから友達を見つけるとダッシュで駆け寄る。
まずマイティくん(ミニチュア・ダックス)に出会い……。
彼はうれしさのあまり、マイティくんに突進して行き……ただでさえ彼が苦手なマイティくんを、いきなり追いかけ回してしまう。
マイティくんがお腹見せて降参しても彼の勢いは止まらず…。

そして…モモちゃん(ポメラニアン)に出会い……。
いつもだったら彼はモモちゃんが恐いからそんなに近くに行かないのだけれど、遠くから見つけるとダッシュで駆け寄り……。
モモちゃんが怒ってギャンギャン吠えてるのに(いつもだったらその声を聴いただけでフリーズしてしまう)、嬉しくて吠えまくり……遊んでポーズを……。

そこで帰ろうかと思ったのだが、「せっかくだから、みんなと会ってから帰れば?」とモモちゃんの保護者さんに言われたのでもうしばらく居ることにした。
……そうしたら……彼が大好きなクーちゃん(プチ・バセット・グリフォン・バンデーン)が来て。
いつもの調子で遊び始めて……。
そこに彼の特別なガールフレンド、ショコラちゃん(ミニチュア・ダックス)が………。
お互いにテンションが上がってしまい、転がり合って遊び始めてしまうので、止めるのが大変だった。
ぺちゃくん(パグ)も来て、マロンちゃん(ミックス)も来て……と、いきなりたくさんのお友達に会えたので、彼はオロオロしちゃうくらい嬉しかった様子…。
……でも、まだ縫い目があるので……。
いい調子で遊び始めると、即座にストップ掛かってしまうので。

遊び足りなかった様だ。
降り出した雨に追われる様にしてみんなと別れ、ずっと私に抱っこされて帰宅した彼は、家に着いてもまだテンションが下がらず。
部屋の中で走り回ったり、ジャンプしたり……。
「晩ご飯、食べる?」という私の声を聞いて、事務椅子に座る私の膝の上に一気に飛び乗って来たほどだ。


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抜糸はまだだけれども、本当にもう大丈夫。
彼がまったく動かなかった数日間はどうしようかと不安だったけれど。
彼が私に大人しく抱かれて眠ってばかりいた間、私は彼をなでながら言葉にならないたくさんのことを考えていたけれど。
そして……彼にとっても。
こんなに長い時間、私が側にいて、私が触れていて、私に見つめられていて、きっとたくさんのことを感じていたんだろうと思う。
お互いにとってのひどく濃密な時間が、なんだかあっと言う間に過ぎた気がする。


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私は彼を「溺愛している」のだなぁ…と思ったし、彼もすっかり甘えん坊になった。
金曜日に抜糸が済んだら、私は彼に留守番させてヒトリで出掛けてしまいもするし、こんなに連続した濃密な日々はしばらく来ないのかもしれない…。
でも………この日々にお互いが得たモノは、きっとずっと消えることはないのだと思う。


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posted by まき at 23:40 | Comment(2) | 獣医さんっ!!
いつもコメントをありがとうございます♪

読み逃げも大歓迎ですが、初めての方やお会いしたコトの無い方のコメントも大歓迎です。

……ただし、SPAMコメントと商用コメントは気付き次第即刻消去させていただきます。



こんにちは!!陽菜母です。
ノワール君手術頑張ったね!
術後も傷が痛かったのかな?
陽菜も帰ってきた日は異常に大人しかったです。
でもだんだん元気になってよかったね!
ず〜っとママと一緒で安心したんだね。
トイレは大変だったでしょ!
陽菜のときはまだ外でなくシートだったので
問題なかったのですが
前犬の時はやはり外でしかしてなかったので
ブルブル震えて限界までガマンして可哀想でした。
ノワール君もギリギリまでガマンして
オシッコでてしまって本人もパニックになったのでしょう。

もう直ぐ完全抜糸♪
会えるのを楽しみに待ってるからね!
もう少しの間頑張れノワール君(^_^)        
★★Posted by ままりん at 2007年04月26日 13:31★★



ノワールよりも私が陽菜ちゃんに会いたかったんですよぉ…。
今日は会えてよかった♪

……やはり、外でしかしない子はこういうときに苦労するんですね…… (O.;)
最初にトイレトレーで出来たので、トレーの用途は認識してるみたいだったんですけど…。
麻酔が掛かっていく過程を思い出すと、今でも涙が出てしまうのですが、同様におねしょを知らせに来たノワールの顔を思い出すと、どうしても笑ってしまいます。
……まだお風呂に入れていないので、ちょっと臭うんですけど…。

明日は完全抜糸です。
抜糸が済んだら、ノワール連れてお出かけします。
★★Posted by まき at 2007年04月26日 19:27★★



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